エミリー・サンデー 「ヘヴン / Heaven」 [イギリス]
☆★ アーティストプロフィール ★☆
ザンビア人の父とイギリス人の母のもと、スコットランド生まれの24才。
コールドプレイの「マイロ・ザイロト」ツアーのオープニング・アクトを務め、
2月に全英で発売されたデビュー・アルバムは初登場1位。
イギリスのアーティストといえば、今やグラミー賞で最多6部門受賞した
アデルですが、今回ご紹介するのは、デビューシングル「ヘブン」がいきなり
大ヒット中の実力派女性シンガー&ソングライター、エミリー・サンデーです。
(偶然ですが、フルネームはアデル・エメリー・サンディで、アデルも彼女の
才能を絶賛しているそう)
堂々とした歌いっぷりと、金髪・モヒカン型のヘアースタイル。私なんかは
かつてのグレイス・ジョーンズを思い出しちゃいましたが、本人も
「いつかスティーヴィー・ワンダーやグレイス・ジョーンズのために、
曲が作れたら」と語っているそうで、やっぱり意識してるんですね。(^^)
その音楽性はパワフルさと繊細さをあわせ持つ美しさで、シンガーとしての
実力と同時に、ソングライターとしても豊かな才能を感じさせます。
それもそのはず、UK音楽界では数年前から認められ、すでにシェリル・
コールからスーザン・ボイル、レオナ・ルイス、アリシア・キーズまで、
数々のアーティストに楽曲提供してきたそう。
日本でも大ヒット中の「ヘヴン」はアップテンポなR&Bで、その名の
とおり、神々しさに満ちています。
一見シンプルなその歌詞は、グラスゴー大学の医学部で脳についての研究を
していた才媛だけに、非常に含みのあるもの。
直訳すると、こんな内容の歌です。
「あなたは私のことをわかってくれますか?
生き続けようとしても うまく生きられない
貧しい人から盗むような私
こんな私はきらいですよね?
以前とはすっかり変わってしまった私なんか
また友達を失っても、放っておいてくれますか?
それとも、もう一度チャンスをくれますか?
Oh heaven, oh heaven
起きる時は善意を持って目覚めたのに
一日はあまりにも長すぎて
私は逝ってしまった」
聴く人によって、いろんな意味に取れると思いますが、こんなふうにも解釈
できるのではないでしょうか。
「生まれてきた時は良く生きようと思っていたはずなのに、人生は
いろいろなことがありすぎて、いつのまにか、こうありたいと願って
いたような自分とも、かつての無垢な自分ともかけ離れてしまった。
私はもう死ぬしかありません、神様!」
そんなふうに、人間が生きることの難しさを歌い、私たちを代表して神に
救いを求めるかのような、エミリー・サンデーの「ヘヴン」。
久々に聴きごたえのある新人アーティストです。その若さとパワーにあふれる
歌声を、楽しんでください!
■試聴サイト
・エミリー・サンデー EMIミュージック・ジャパン
「ヘヴン」のほか、「ネクスト・トゥー・ミー」の2曲のビデオ
が視聴できます。
■最新情報
・4月16日現在、全英アルバムチャートで初登場1位から9週連続で
トップ5内をキープ中。
タグ:エミリー・サンデー
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